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脇昌彦の水彩絵日記

折々に思い感じたことを記した絵日記

No.225 井上井月

真鶴漁港

「真鶴漁港」 水彩 P15



 井上井月については前にも2度書いた。時々句集を読む。種田山頭火や中村草田男の俳句に比較すると、平易な句が多い。
しかしそれが妙に魅力的なのだ。なんだろうと思う。
年賀状は毎年返信だけを出す。今年もその余白をどうして埋めようかと思いあぐねて、結局井上井月の句集をめくった。
そこから気に入った四句を拾った。

・たちそこね帰りおくれて行く燕
・あぶなげな富は願わず紙衾
・魚の寄る藻の下かげや雲の峰
・落ち栗の座を定めるや窪溜まり   井月

 第一句は物悲しく優しい眼差しを感じる。第二句はそのままの生活をしている井月の揺るぎない覚悟を思わせる。言葉だけで飾っているのではない。第三句は足元のささやかな美と雄大な美をこの少ない言葉で見事に対比させて魅力的だ。第四句はこの中に私自身を重ねて読んでいる。
 
 どの句も、生きている思いや実感をなんの衒いもなく表現している。そして寸分も違わぬ生き方をしている誠実さをここから感じる。それが井上井月に惹きつけられる理由だろう。





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