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脇昌彦の水彩絵日記

折々に思い感じたことを記した絵日記

No.198 カルタゴ

真鶴漁港1「真鶴漁港にて」F4 ペン画




 日本人のルーツを探っていると、古代海洋国家の「カルタゴ」に行き当たった。 シュメール人の末裔と言われているフェニキア人は今のレバノンに当たる地中海沿岸に紀元前3.000年ごろから都市国家を建設して栄えていた。この人たちがその後紀元前800年ごろに建国した帝国が「カルタゴ」だった。この「カルタゴ」は地中海の海洋貿易を独占する商人の帝国になり660年続いた。紀元前300年ごろからローマが次第に勢力を強めて、カルタゴの権益を犯すようになって戦争になった。120年間に3度の戦争があった。この戦争をポエニ戦争とゆう。ポエニとはフェニキア人のことを言う。最初の第一次ポエニ戦争でシチリア争奪戦に敗れたカルタゴは、多額の賠償金の負担に喘いだ。その後劣勢を挽回する乾坤一擲の戦いをローマに挑んだ。それが第二次ポエニ戦争だ。カルタゴの名将ハンニバルは制海権を奪われたために陸路アルプス越えをして、宿敵ローマに攻め入って19年もの間、イタリア各地を占領して転戦した。圧倒的なローマ軍を相手に全ての戦いに勝ち続けたという。しかし大勢は挽回できず最後はカルタゴ東部のザマの会戦でローマ軍に敗北した。その後20万人のカルタゴ市民はローマの過酷な降伏条件に死を賭した戦いを決意して、3年間も籠城して全滅するという悲惨な末路を迎えた。それが第三次ポエニ戦争だった。
「カルタゴ」服部伸六著、現代教養文庫をよんで、このカルタゴの歴史を詳細に知った。
 日本国は明治維新で西洋列強に政権を奪われて、何度も対外戦争に駆り立てられて疲弊し、最後は太平洋戦争で日本の113都市が無残に焼き払われた。敗戦後は軍備と戦争を放棄させられてアメリカの属国となり、経済的にひどい収奪を受けた。しかしその中で日本人は身を粉にして働き、努力して奇跡的な復興を遂げたが、しかし今また金融資産を根こそぎ奪い取られて危機に直面している。その日本の姿とこのカルタゴの姿が見事に重なり、この先の不安が胸をよぎる。
以下にその「カルタゴ」服部伸六著の中から、カルタゴの末路を、私なりに要約してみた。

 何度もの敗戦によってカルタゴは厳しい講和条約飲まされた。多額の賠償金を支払を命じられた。戦艦を全て焼き払われて武装を解除され、戦争を禁じられた。海洋国家のシンボルであった商船の保有も禁じられた。その過酷な条件に耐えてカルタゴ市民はアフリカの地で農業国家として再起を図った。知恵を絞り工夫をしてアフリカの大地で農業の生産性を向上させて、画期的進歩を遂げていった。経済は奇跡の復興をして賠償金の返済も着実に進んでいた。将来の自立の道が見え始めていた。
 その頃アフリカ原住民の国家ヌミビアがカルタゴの領土を侵略し始めた。それに耐えかねて武力で対抗をしたが、それを戦争放棄の条約違反とローマに咎められた。その結果、ローマから最後通牒を突きつけられる。カルタゴ市の全てを放棄して海岸線から15キロ以上の内陸部への移住を宣告されたのだ。20万人のカルタゴ市民は死を決意して籠城戦に突入したのだった。3年間に及ぶ壮絶な籠城戦をして、最後は飢えて力尽きて全滅をした。
 第一次ポエニ戦争から百二十年後のこの第三次ポエニ戦争で、カルタゴはこの世から完全に抹殺された。ローマはこのカルタゴを憎み全てを徹底して破壊し、其の文化の痕跡すらも消し去った。


 確たる証拠はないけれど、このヌミビアの侵略はローマの謀略だったのではないか?と私は考えている。第二次ポエニ戦争後に平和国家になったカルタゴを抹殺しようという強い意思を、ローマ元老院のカトーは議会で繰り返し主張をしていたという。カルタゴとは関係のない演説をしても最後は必ず「デレンダ・エスト・カルターゴ」で締めくくったという。「カルタゴは滅ぼさなければならない」といい続けたのだ。今のアメリカにこのカトーのような主張をしている人々がいるのではないか?

そのカルタゴはフェニキア人で日本人の源流なのかもしれないという。







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脇 昌彦

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