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脇昌彦の水彩絵日記

折々に思い感じたことを記した絵日記

No.175 アオバズク

岩櫃山麓の民家「岩櫃山麓の民家」ペン画


 毎年五月になると我が家の近くにアオバズクがやって来て、暖かい静かな晩に「ホー、ホー」と鳴く。この地に40年前に転居してはじめて聞いて「何だろう?フクロウかな?」と思ったが、それがアオバズクだった。図鑑でみるとハト程の大きさの愛くるしいフクロウの一種だ。青葉の頃に遥か彼方から渡ってくる。

 近くの電線や前の家のテレビのアンテナで鳴くのを見た。しかし夜空のシルエットなので、あのかわいらしい愛嬌のある顔はまったく見えない。近くにあるケヤキの古木の洞に巣が有るらしい。暖かい満月の夜に2羽で鳴き交わしているのも時折聞こえる。声の違いでよく判る。
そのうち毎年5月になると「まだかな?」と待つようになった。「今年は遅いな。どうしたんだろう?」などと心配する。

 野鳥の好きな人が聞きたいというので連絡しても、来るとぱったりと鳴かなくなる。40年も毎年鳴き声を聞けるのは幸せなのだそうだ。

 アオバズクは渡り鳥で遥か東南アジアから何千キロの旅をして4月に渡って来る。そして秋には又帰る。鮭や昆虫やクジラやウミガメもアオバズクも同じだ。旅の途中にいろいろな苦難や危険が有るだろう。しかし毎年必ずこのケヤキの洞に地図もナビゲーションも無いのに帰ってくるのだ。ここで生まれた雛が巣離れをして飛べるようになる9月頃には、親子でまた数千キロの彼方に帰って行く。鳥も人も生まれ故郷は格別なのだ。
 今年もまた「ホー、ホー」と鳴いているあのアオバズクは、40年前の何代目の子孫だろうか?

 自然は奥が深く神秘的だと思う。私たちアジアの人々はそれを大昔から知っている。
その私たちと祖先を共にするインディアンの祈りを「アメリカ・インディアン非史」藤永茂著から以下に転載する。

イロコワの「祈り」

おお、大いなる精霊よ、その声を、私は風の中に聞き、

その息吹は、この世界のすべてにいのちを与える、

大いなる精霊よ、私の祈りをおきき下さい。

私はあなたのまえに一人の人間として、あなたの多くの子供たちの一人として立っています。

私は小さく弱い。私にはあなたの強さと知恵が必要です。

どうか私を美の中にあゆましめ、赤々と焼ける夕空をいつまでも見守らせてください。

私の手が、あなたの創ったすべてのものを大切にし、

私の耳が、あなたの声をききもらさぬようにさせて下さい。

あなたが私たちにお教えになったことども、

 一枚の木の葉、一つの岩の下にもあなたがそっとひめた教訓の数々を知ることができるように、 

私を賢明にして下さい。

おお、私の創造者よ、私は強くありたい。

私の仲間にうちかつためにではなく、

私の最大の敵、私自身とたたかうことができるように。

汚れのない手と、まっすぐなまなざしをもっていつでもあなたのみもとに行くことが出来るように、

やがて、私のいのちがあの夕焼けの空の色のように消えるとき、

私のたましいが、なんの恥じ入るところもなく、

あなたのみもとに行くことが出来るようにさせて下さい。







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プロフィール

脇 昌彦

Author:脇 昌彦
水彩画廊 suisaiga.jpを是非御覧ください。



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