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脇昌彦の水彩絵日記

折々に思い感じたことを記した絵日記

No.172 マルチン・ルターとインターネット

岩櫃山「岩櫃山」ペン画


 グーテンベルクが活版印刷器を発明したのは、15世紀の中頃である。それ以前に中国では木製の活字による印刷が有ったのだが、それを鉛合金の活字とインク、そしてプレス機を組み合わせて画期的なものにしたのだ。この活版印刷は同時期のマルチン・ルターの宗教改革の大きな原動力になったという。
 当時、聖書は手書き筆写でしかもラテン語で書かれており、王侯や貴族、聖職者しか読むことが出来ない貴重なものであった。天才ルターはこの聖書を読む機会に恵まれて、そこに書かれていることに全く反するローマカトリック教会の堕落と腐敗を知った。そして教皇位の世俗化、聖職者の堕落、贖宥状(免罪符)の販売などを批判して宗教改革の口火を切ったという。そしてラテン語の聖書を誰でも読めるドイツ語に翻訳して、当時発明されたばかりの活版印刷器で出版した。その結果多くの庶民に教会の腐敗や偽善が広く知られて、ルターの宗教改革の理解者が急速に広がった。それがその後の民衆革命に連なり、ヨーロッパ社会の大変革の契機になったのだ。
 
 最近その天才マルチン・ルターの400年秘められた論文が発掘されて出版されている。「ユダヤ人と彼らの嘘」と言う本で日本語訳もある。
 マルチン・ルターは晩年聖書の原典を調べていて、偶然ユダヤ人の秘典「タルムード」を発見した。それを読んで驚愕し怒りに震えた。そして著したのがその論文だと言う。強烈なユダヤ批判である。訳された内容のほんの一部を以下に抜粋転載する。

・シナゴーグやイェシーバーを、跡形残らず徹底的に焼き払うべし
・ユダヤ人の所有する家をも打ち壊し、所有者を田舎に住まわせるべし
・宗教書を取り上げるべし
・ラビの伝道を禁じ、従わないようであれば処刑すべし
・ユダヤ人を撲滅するための方途を穏便に実行すべし
・高利貸しを禁じ、金銀を悉く没収し、保管すべし
・ユダヤ人を農奴として働かせるべし

 ルターのこの激しい怒りは「タルムード」を読めばたちどころに理解される。このおぞましい教典の信奉者達が今も世界の政治、経済、宗教を支配しているという。まさに驚くべきことなのだ。ルターのこの論文の存在は知られていたが、今まで世に出ることなく隠蔽されていたのだろう。

 現代のグーテンベルク印刷機はインターネットだ。支配者や特権階級の情報の独占はいとも容易く破られ、情報は瞬く間に世界中に知れ渡る。その拡散速度はマルチン・ルターの時代とは桁違いだ。彼らの腐敗や堕落、不法行為もほとんど隠せない。
インターネットによる壮大な社会変革が否応なく進み始めている。
そして、多くのマルチン・ルターの出現を私は切に望んでいる!




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脇 昌彦

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