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脇昌彦の水彩絵日記

折々に思い感じたことを記した絵日記

No.153 岸辺のアルバム

多摩川・拝島橋クリックで拡大
  「多摩川・拝島橋」 P15水彩
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               メール:mwaki@jcom.home.ne.jp



 多摩川はよく描いたが、この「多摩川・拝島橋」が最も下流の絵だ。拝島橋の上から下流の方向を描いたから、遠景に見えるのは八高線の鉄橋である。
 高校2年にの時に父の転勤で東京に移り住んだ。大田区の東急目蒲線の鵜の木駅近くの木造アパートであった。このアパートから南に1キロほど歩くと多摩川の河原であった。不慣れな都会生活と坊主頭の劣等感で軽いノイローゼ気味であった。そして気晴らしに広い河原に良く散歩に出かけた。自転車や散歩中の犬が土手を行き交い、河原で野球の練習をしていた。対岸で練習するトランペットが聞こえていた。土手の近くにある銭湯の帰りは、いつも河原を散歩して帰った。夏になると二子多摩川にある明治大学のプールで泳いだ。
 3年ほどでそこに住んで、それ以後北区西河原、世田谷区上野毛、結婚してからは練馬区鷺宮、そして大田区梅屋敷と転居を繰り返した。上野毛のときも二子玉川によく遊びにいった。
 梅屋敷のときには台風が直撃して多摩川が氾濫した。電車で3駅の六郷土手までその様子を見に行った。
普段は河原の中央に細々とあった川が、濁流になって両岸の土手一杯になって流れ、目の前の物置が見る間に流れていった。その光景はよく記憶している。あのときそこから数キロ上流で多摩川の堤防が決壊して何棟もの住宅が崩れ落ちて流失し、大きなニュースになった。
 その後30年ほどたって「岸辺のアルバム」山田太一著を読む機会があった。多摩川の土手沿いの住宅に住む親子4人のサラリーマンの家族の話である。父親が仕事一途なエリートサラリーマンで家庭を顧みず、母親が不倫をして兄弟二人の子供たちも次第に荒んでいって、家庭崩壊寸前になる。最後に思わぬ台風の襲来で多摩川の堤防が決壊しマイホームが流失してしまう。すべてを失った家族にわずか一冊の泥にまみれたアルバムが残される。仕合せだった頃の写真をみて、もう一度家族がやり直そうと決心するという話であった。
 テレビドラマ化されてこれまでのお茶の間ホームドラマと違い、深刻なテーマを取り上げてあるので話題になった。
思い出の数々ある多摩川下流域もこれから描いてみようかと思う。




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プロフィール

脇 昌彦

Author:脇 昌彦
水彩画廊 suisaiga.jpを是非御覧ください。



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