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脇昌彦の水彩絵日記

折々に思い感じたことを記した絵日記

No.122 ならずもの国家

丘陵大寒「丘陵大寒」F6


 アメリカがまたイランに戦争を仕掛けようとしている。私が記憶しているだけで何度目だろうか?最初は学生の頃のベトナム戦争だ。切っ掛けになったトンキン湾事件は全くのでっち上げだったことは、当時のアメリカ軍人の証言で明らかになっている。あの小さなジャングルに覆われた国に、第二次大戦の総量に匹敵するといわれる爆弾を投下し数百万人の人を殺した。しかも大量の枯れ葉剤を密林に散布し、いまだにその後遺症に苦しむ人々がいる。世界中で反戦運動が起きた。最後は撤退して、残された南ベトナム政府は総崩れになって敗戦した。
 そして、悲惨なアフガン戦争にイラク戦争だ。この二つの戦争も一方的な侵略である。罪なき何百万人もの死者が出ている。そして石油利権をアメリカは奪い取った。切っ掛けとなった9.11テロはアメリカの自作自演であるのは、すでに良く知られている。そして、つぎに今まさにターゲットになっているのがイランである。核兵器を開発していると云うのが理由だ。しかしアメリカは最新鋭兵器に搭載した何万発もの核弾頭を持っているではないか。しかも他国を謂われなく攻撃した前科が無数にあるのだ。イランには何の罪もない。他国を侵略したことは一度もないのだ。これもイランの膨大な石油の獲得が狙いである。
 最近読んだ「闇の世界金融の超不都合な真実」菊川征司著 から要約して引用する。
 ストックホルム国際平和研究所が発表している世界の軍事費のデータである。2006年度の世界の軍事費の総計は約120兆円、そのうちアメリカが約65兆円という。3位のイギリスの9倍の金額だ。アメリカが「ならず者国家」と呼んだキューバ、イラン、イラク、リビア、北朝鮮、スーダン、シリアの軍事費の合計の33倍という。アメリカの外国への駐留基地は130ヶ国、750ヶ所に及んでいる。まさに巨大な軍事国家になっている。
 その後の戦争でイラクとリビアはすでに支配下に置いてしまった。デモの頻発しているシリアも風前の灯火である。 そしてそのアメリカ国内には4000万人もの生活困窮者がいる。いわゆるフードスタンプの受給者である。受給資格は4人家族で月収約20万円以下という。その階層の人たちが生活の為に志願兵となって、海外で数百万人の罪のない人々を殺している。
 こうして冷静にみると菊川氏が書いているように、アメリカこそが世界一の「ならず者国家」であるのは疑う余地がない。日本はこのアメリカに全く隷属している。私達の資産がどんどん簒奪されているのだ。その仕上げが TPPなのだ。このアメリカの理不尽な振る舞いを止めなければ、世界も日本も未来はないだろう。「ならずもの国家」アメリカの手先になっている日本の政治家や学者、マスコミはまさに売国奴だと思う。
日本のマスコミはアメリカの危険性を報道して欲しい。
 私の孫達が平穏無事な人生が送れるようにと、そのことが私の最近の強い願いである。





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No.121 自然ならばこそ

早春の河川敷「早春の河川敷」P15


 春夏秋冬、山川草木、空に海、自然ほど美しく心休まるものはない。厳しく過酷な自然もあるが、しかし稲妻も嵐も猛暑、酷寒も何か爽快な感じがする。人も自然だからだろうか?
 幼い頃から雷や台風や荒れ狂う海が、たまらなく魅惑的であった。台風の最中にも泳いだ。猛烈な風の中、見上げるような波が白い波頭を棚引かせながら、轟音を立てて押し寄せてくる。腰ほどの深さの中で引き波にかろうじて耐えていると、その大波に飲み込まれ天地の区別もつかず翻弄されて、手荒く砂浜に打ち上げられる。その緊張感と雄々しさと、今思えば奇妙な清々しさが忘れられない。台風がいまだ遥かに遠くで無風であれば、沖合の海面が静かにふくれて、みるみる小山のような波になって押し寄せ砕け散る。泳ぎながら波を待って、それに上手く乗って浜まで滑ってくるのもまた愉快であった。
 少し遠回りであったが、よく海岸を通って下校した。5月の暑い日には、松林にランドセルや着物を脱ぎ捨て、まだ冷たい海に飛び込んで素っ裸で泳いだ。あの時の開放感と潮の香が今も甦ってくる。
 自然は実に魅力的である。その思いだけは幼い頃から変わることがない。それ以上のものは、これまでとうとう見いだせなかった。





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No.120 連合艦隊司令長官「山本五十六」

新穂高温泉「新穂高温泉」F4 ペン画


 映画を良く見に行く。新作ではなく昔の映画が多い。懐かしいと云うのが半分で、なにより上質の物が多いからだ。映画は当時全盛期で、そこにはキラ星のごとき人材と豊富な制作資金が集まっていた。新作も時々見るが殆ど日本映画である。記憶に残る映画は「珈琲時光」、「三丁目の夕日」、「フラガール」であった。
 しかし最近の映画館で嫌な物がある。予告編である。その多くがアメリカ映画で、車やビルや飛行機が爆破され人が死ぬ。機関銃や大砲、ミサイルで戦争する。ホラーで吸血鬼が生き血を吸う。どれもが大音量で耳が痛くなる。そんな予告編が連続する。これがほんとうに嫌だ。子供向けのデズニー作品もあるが、これもおおげさで子供に媚を売っている。 
 今のアメリカはそうとう狂っている。それが映画にも反映しているのだろう。自由が無く貧富の差が極端で、荒んでいるようだ。フードスタンプ受給者(貧困家庭公的扶助受給者)が4000万人いるという。日本の生活保護受給者が200万人を越えて、戦後最多になったと云うニュースが最近あったが、それと比較するといい。驚くべきことだ。貧しい若者たちは生活の為に兵役を志願して、イラクやアフガンで罪の無い人を殺している。これが世界一の先進経済大国の内実のようだ。極端な貧富の差が出来ている。しかも9.11の時に作られたテロ特措法のために、自由の国アメリカにすでに自由が無いと云う。これをご覧ください。

 話を元に戻そう。正月明けに知人の勧めがあって 連合艦隊司令長官「山本五十六」 を見に行った。むかし三船敏郎主演の「トラ、トラ、トラ」を見たのでその類いと半分思っていたが、内容は全く違った。良質で品位のある内容に大変感動した。史実に沿った内容で、演技も感情過多に陥らず説得力のある反戦映画になっている。
 一貫して三国同盟と日米開戦をだれよりも反対し続けた山本五十六は、真っ先に日米開戦の戦端を開く真珠湾攻撃をせざるを得なかった。その苦しい心境が抑制されて描かれていた。開戦に反対した山本五十六は新聞と世論、軍部強行派に弱腰と攻撃され暗殺も心配されたが、真珠湾攻撃が成功すると一転して英雄視しされて提灯行列で迎えられた。彼がこうした周囲の変転には決して惑わされず、常に冷静に自分自身と日本の行く末を見ていた様子が描かれている。米英の国力を熟知していたので、勝てないと確信していた。当時のアメリカのGDPは日本の17倍であったと云う。英国やオランダをそれに加えればどうなるのか?また当時の首相は軍部の暴走を制御できず、短命で次々に交代した。
 そして、なによりも新聞が戦争一辺倒になってしまい、無責任にも率先して戦争を煽ったのだ。戦争中は真実を曲げて軍部に都合の良い嘘の報道した。戦果を誇張し、被害を隠し、撤退を転戦と称していた。敗戦後は同じ新聞が手のひらを返すように、民主主義一辺倒になる様子が見事に描かれていた。昔も今もマスコミは軽薄で無責任だと思う。

 この映画は最近の混乱した日本の状況と重なる部分が多く、私は行く末を心配しているので涙なくしては見られなかった。久々の良い映画であった。



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プロフィール

脇 昌彦

Author:脇 昌彦
水彩画廊 suisaiga.jpを是非御覧ください。



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