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脇昌彦の水彩絵日記

折々に思い感じたことを記した絵日記

No.79 スケッチ哀歌

渋谷駅東口「渋谷駅東口」 F4 水性ペン


 7月の天候不順で、野外スケッチの計画は何度も流れた。特に7月の後半に、北沢峠までバスで登って甲斐駒や北岳、あるいは5月に雨で描けなかった白馬岳を描くつもりであった。しかしいくら待っても、全く機会はなかった。
 このところ比較的体調も良く、高山で本格的に描くのは、この数年が最後のチャンスと思って、意気込んでいた。しかし北沢峠からの眺望は良くなさそうで、山道を場所を探して歩くのは今の私にはかなり無理だったと思う。白馬岳は下から描く予定で、問題はなかったのだが。
 30歳の頃にギックリ腰を患った。一時期は自分で寝返りも打てなかった。完治したと思っていたが、やがて何度も再発した。その後ジョギングをやりすぎて両膝の関節を痛め、以来すこし無理をすると、繰り返し発病する。また近年、患ったリュウマチと加齢が重なって、500mも歩くと膝が痛んだ。野外スケッチを生業とするので、歩けないのは致命的である。整形外科は応急処置以外は、ほとんど無力であった。
 3年ほど前から、中国出身の漢方の先生の指導で、丹念なリハビリに励んだ。
「痛くない範囲で歩いたり運動をしなさい。痛みが出たら痛みが取れるまで休みなさい。その加減は本人しか分かりません。無理をせず丹念に上手にやることです。食事を少し減らして、運動量を少し増やし、減量をしてください。少しだけですよ。週に2度程軟骨成分の多いものを、コンスタントに少しだけ食べなさい。食べ過ぎては毒です」
と概略こんな指導をしてくださった。
 私はこれを丹念に実行したのである。体重は5キロほど減って、平地なら休みながら、10Km程度は歩けるようになった。3年の弛みない努力の結果である。しかしこれからも無理は禁物だ。スケッチ旅行は又、費用がかかる。こちらも今の私には、無理は禁物である。
 8/8(土)の朝、永い不順な天候にしびれを切らして、スケッチブックを持って都心に向かった。お盆で休日だから、空いているはずである。高田馬場まで来て気が変わって、渋谷方面に行き先を変えた。原宿駅を描いて、渋谷東口、道玄坂、円山町を歩き回って、ペン画を5枚描いた。都会はなかなか刺激的である。途中で休憩をかねて名画座で「オリバー・ツイスト」を観た。白黒で無声映画であったが、良い映画であった。昼飯はかけ蕎麦一杯、夕飯は並牛丼一杯で済ました。スケッチの出来は良いのか悪いのか?自分でもよく分からない。「そんなことは、どうでも良い」と言うのは、言い過ぎか?
 掲載したスケッチは、渋谷の東口の歩道橋で描いたものだ。このあと歩道橋を南に回り込むと、下のビルの前に大勢の人が集まっていた。50~60人はいる。カメラを持って脚立に乗っている。携帯で話をしている。道路沿いに物々しいTV中継車が4台も止まっていた。歩道橋の上から携帯カメラを構えている人もいた。ビルは渋谷警察署であった。それで、酒井法子が護送されてくるのでは?と気がついた。午前11時頃である。
 翌朝ニュースをみると、酒井法子は午後9時頃に渋谷署に護送されたと言う。あのカメラマン達は、11~12時間ちかく、あそこで待っていたことになる。曇天だったとは言え、難行苦行だったろう。炎天であったら想像を絶する。プロカメラマンの過酷さを知った。
スケッチが雨で流れても、少々出来が少々悪くても、嘆くことはないのだと思った。


 
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プロフィール

脇 昌彦

Author:脇 昌彦
水彩画廊 suisaiga.jpを是非御覧ください。



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